最近の自動車にはETCがほとんど装着しており、バイクにおいてもBMW Motorradは2017年9月1日以降のモデルには標準装備をされているなど、世の中のETC普及率は約90%に及ぶそうです。
しかし、2022年12月1日からある一部のETCが使えなくなるそうなのです!なぜ使えなくなるのか?2022年12月1日以降に使用するとどうなるのか?そんな疑問にお答えします。
なぜ一部のETCが使えなくなるのか?
一部のETC車載器が2022年12月1日以降使用できなくなるという発表を国土交通省、ITSサービス高度化機構、高速道路会社など6社が2018年9月3日発表しました。
ETCの決済システムはもちろん無線通信で行われます。その無線通信において今回問題視されたのがスプリアスという存在です。
スプリアスとは
必要周波数帯以外で外部に発信される不要電波の事です。これが多いと電波障害を起こす可能性があります。
つまり、害になる電波を無くしましょう!という事ですね。
実は2007年12月から適応されていたのですが、2022年11月末まで猶予期間が設けられています。その為2022年12月1日以降に使用が出来なくなるという事なんです。
対象となるETCはどんな機種?
日本にETCが普及しはじめたのは2001年11月頃から。さらに、この規格が改定されたのは2002年11月が最後。つまり2001年から2002年の間に発売開始され、なおかつ旧規格で製造された機種になりますので、実はそんなに多くはないのです。
使用可能なETC機種の判別方法
ここで注意したいのは中古車で購入した方は、判別がしづらいと思いますので注意が必要になります。判別方法としては取付けているETCメーカーのホームページで「型式登録番号」で検索して確認するか、総務省のホームページでも確認が可能です。
■デンソー 旧スプリアス規格に基づき製造されたETC車載器に関するお知らせ
2022年12月1日以降に使用を続けるとどうなるの?
旧スプリアス規格の廃止については法律で決まった内容になりますので、2022年12月1日以降も使い続けると「電波法違反」という立派な犯罪になりますので
・1年以下の懲役又は100万円以下の罰金(不法設置・運用のみ)
・5年以下の懲役又は250万円以下の罰金(公共性の高い無線局に妨害を与えた場合)
という罰則が課せられますのでご注意ください。
気になるバイク業界の影響(二輪車用ETC等)
皆さんが一番気になるのはバイクのお話。実は二輪車用ETCは四輪車よりも遅く普及された為、二輪車専用ETCのメーカー
- JRC日本無線
- ミツバサンコーワ
- ホンダ純正
については全て対応済で2022年以降も使用が可能なんです!
バイク専用ETCは大丈夫・・・でもこんな方はご注意を!
二輪車用ETCが普及しはじめた頃、四輪用のETCよりも少し価格が高かったんですね。そして、バイクの料金は高速道路の料金も軽自動車と同じなので、軽自動車用のETCをバイク用に流用して乗っていたライダーが実は多い!
ですから、中古バイクを購入して最初からETCを装着していたという方はぜひ一度確認してみてください!